食事のタイミングと体内時計
バランスよく腹八分目に食べるといった食事内容も大切ですが、食事を「いつ、どう食べるか」(食事時間や配分)という視点を取り入れた時間栄養学の考え方が注目されています。時間栄養学の考え方の一つである規則正しい食生活を始めてみませんか?血糖コントロールが良好になり、合併症や肥満、脂質異常症、高血圧症の予防にもつながります。
朝食で体内時計をリセットしよう
食事には体内時計を調整する役割があります。特に朝食は重要で、頭と身体の活動を開始するスイッチになります。
朝食による体内時計の調整には、バランスよい内容であることも大切です。
夕食が遅くなる場合は、軽い食事に!
夕食が遅くなる時は、夕方に軽い食事をとって、夜中の食べ過ぎを防ぎましょう。1食分を2回に分けること(分食)で、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。また、体内時計を調整し、脂肪を合成する作用のある因子が22時以降増加することから、この時間に食べた物は脂肪として蓄積されやすくなります。夕食のドカ食いを避け、夜食は控えましょう。
臓器の活動時間にあった食べ方を考えよう
臓器によって活動と休息の時間があります。
肝臓、胃、膵臓などの消化吸収に関わる臓器の活動のピークは朝から昼です。
夜は休息モードに入ります。休んでいる臓器に負担をかけないようにするには、夕食は早めの時間帯に、腹八分目の量で、消化に時間のかかる脂質は控えめがおすすめです。
間食をとる場合は、日中のうちに!
間食に菓子類を度々食べていると、1日中血糖値が高い状態が続きます。特に就寝前に食べると朝の血糖値を上げる原因になります。食べる場合は、寝る前は避けて、活動している日中のうちや運動前後に、量を決めてとるようにしましょう。
食事では補えないビタミンやミネラルを補う間食を選びましょう。