福岡市健康づくりサポートセンター

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禁煙教室

ニコチン依存症のメカニズムを知って、あなたも禁煙チャレンジ

はじめての喫煙でおこる脳の反応

タバコを吸うと約7秒という速さでニコチンが脳に達します。はじめてタバコを吸ったときから「うまい!」と感じる人はいません。気持ち悪い感覚がほとんどです。しかし、タバコには発がん性物質を含む約4000種類の物質が含まれ、その中でもニコチンは依存を作りやすい物質といわれ、何度も喫煙を繰り返すことによりニコチン依存症が形成されます。

ニコチン依存症のメカニズム

喫煙を繰り返すうちに、脳にニコチン受容体と呼ばれる神経伝達物質が作られます。ニコチン受容体はニコチンを受け取り、脳に多幸感・満足感・快感を生みドパミンという快感物質を発生させます。ドパミンの供給は強力であり、ニコチンを摂取したときは必ず脳にドパミンが供給されます。このとき人は、「落ち着く」「ストレスがとれた」と感覚を覚え、タバコを吸うと「うまい」と脳が錯覚してしまいます。喫煙を良いものと感じるようになった人は、さらにニコチンを摂取します。ここまで来ると、ニコチン摂取→ドパミン供給→ニコチン摂取→…というサイクルが完成します。

離脱症状

離脱症状とは、体の中からニコチンが抜け出すために出てくる症状です。おもな症状は、「タバコが吸いたくてたまらない」「イライラする」「物事に集中できない」などがあります。離脱症状のピークは、個人差はありますが禁煙後2〜3日間です。1週間を過ぎると、徐々に症状は改善していき、1ヵ月すると離脱症状は軽減しタバコへの欲求も少なくなってきます。離脱症状のピークを乗り切れば、禁煙は少し楽になります。

禁煙ポイント

禁煙のポイントは軽い気持ちで禁煙することです。開始する前にタバコやライターを処分したり、吸わない時間を少しずつ作ったりすることでスムーズに禁煙を開始することができます。また禁煙成功の秘訣は、短い禁煙期間であっても何度も繰り返し禁煙することです。諦めなければ必ず成功に繋がります。

 <禁煙ポイント!>
   (1)禁煙方法を選ぶ
    ・自分の力(自力)で禁煙
    ・市販薬(貼り薬等)を使って禁煙
    ・禁煙外来で禁煙
     ※ニコチン依存度が高い方には禁煙外来での禁煙がお勧めです

   (2)どんな時に吸いたくなるか振り返る。そして対処方法を考える
    例えば・・・
    ・目覚めの一服の習慣がある方は、朝の身支度の順番を変えてみる
    ・食後の一服の習慣がある方は、食後すぐ歯を磨くまたは気分転換に散歩する
    ・「タバコを吸いたい」と思ったら、時間をかけてゆっくり深呼吸してみる。
     深呼吸はいつでもどこでも簡単にできる対処法の一つです

   (3)禁煙開始日を決める
    ・○月○日から禁煙する!など禁煙日を具体的に
     決める
    ・禁煙日を決める時、忙しい時期や宴会シーズンは
     避ける

   (4)禁煙グッズを活用する
    ・禁煙中、口寂しい時はシュガーレスのガムやあめを
     口にする

   (5)上手くいかない時は、禁煙外来を利用する


受動喫煙

喫煙者が自分の肺にタバコの煙を吸い込むことを「一次喫煙」といい、タバコの先から立ち上る煙や喫煙者が吐き出した煙を他者が吸い込むことを「二次喫煙」といいます。二次喫煙は、自分ではタバコを吸っていない受け身の喫煙ということから「受動喫煙」とも呼ばれます。また、衣服や髪の毛・壁などに付着した残留タバコ成分を吸い込むことを「三次喫煙」といい、新たな健康被害として問題になっています。タバコの煙は、喫煙者本人だけでなく、周囲にも影響を与え、吸い込んだ煙は体内で吸収され病気(高血圧や糖尿病など生活習慣病)やがんの原因の一つにもなり、受動喫煙による死亡者数は年間1万5千人とも言われています。また妊娠している女性の喫煙は、胎児にも影響を与え、早産や低体重出生の原因と言われています。

このように受動喫煙による健康被害をなくすため、新しいたばこのルールとして改正健康増進法が2020年4月1日からスタートしました。改正健康増進法では多くの施設で屋内原則禁煙となり、喫煙室がある施設には、指定された標識の掲示が義務付けられました。これを機にぜひ禁煙してみませんか。

禁煙教室

自分で禁煙に取り組んでみたけど、上手くいかなかった方や本格的に禁煙を始める前に禁煙について勉強したい方など一度禁煙教室に参加してみませんか?保健師による禁煙講話と運動指導士による禁煙後の体重増加予防の為の運動指導があります。ご興味がある方は、ぜひ禁煙教室へご参加ください。

※現在、禁煙教室は新型コロナウイルス感染対策のため中止しております。

参考:厚生労働省「H28年 喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」

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